ごあいさつ
株主の皆さまには、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
ここに2026年上期の概況についてご報告申し上げます。
藤田観光株式会社 代表取締役兼社長執行役員
山下 信典
- 上期の業績と取り組みについて
- 業績予想の修正について
上期の業績と取り組みについて
当社は現在、商品力強化を目的に、客室や宴会場などの改装や増設を含む大規模な投資を実施しております。この投資に伴う売り止めや投資一時費用発生により、今期の業績は以下のとおりとなりました。
当グループの売上高は前年同期比8億円増収の407億円、営業利益は前年同期比6億円減益の62億円、経常利益は前年同期比7億円減益の60億円となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は、前年同期比34億円増益の80億円となりました。なお、改装影響による減益(約14億円)を除くと、前年比増益となりました。
WHG事業では、「東京ベイ有明ワシントンホテル」における、客室やロビーの機能強化改装を実施したほか、「キャナルシティ・福岡ワシントンホテル」では5か月間休業して全面改装を行い(2026年9月1日リニューアルオープン)、2段ベッドを備えたグループ・フ
ァミリー向け客室の設置など、多様な宿泊需要への対応力を強化していきます。また、ワシントンホテル株式会社との業務提携の一環として、両社の株主を対象とした宿泊優待の相互利用を開始しました。全国に広がる両社のネットワークを活用し、株主の皆さまへより高い利便性と価値を提供してまいります。今後も、改装や拠点数の拡大を通じてグループ全体の魅力を高めてまいります。
ラグジュアリー&バンケット事業では、「ホテル椿山荘東京」において、一昨年から継続的に進めてきた宴会場改装の効果が着実に表れています。特に婚礼部門では、商品力強化との相乗効果により、料理・飲物や装花などの単価上昇に加え、施行件数および利用人員も大きく伸長しました。さらに、本年10月には、庭園と空を一望できる新たな披露宴会場「フォレスタ」が新設オープンする予定です。これにより、婚礼部門はさらなる伸
長が見込まれます。また、「ホテル椿山荘東京」は、庭園とホテルブランドの融合が、各部門においてお客さまに選ばれる理由になっています。今後も庭園を中心とした体験価値の向上を図り、付加価値の高いサービスを提供いたします。
リゾート事業では、「箱根小涌園
天悠」において、季節イベントの開催や、レストランでのフリーフロー形式・季節限定メニューの提供による付加価値の向上に取り組み、高単価・高稼働を実現しました。「箱根ホテル小涌園」では増室工事が順調に進行しており、先行
して実施したレストラン拡張工事が完了し、6月に営業を開始しました。また、「箱根小涌園ユネッサン」における人気アニメとのコラボレーションや、ランタンナイトなどの夜間イベント、地域と連携した新たな体験の提供を通じて、観
光地「箱根小涌園」のさらなる成長を図ってまいります。
これら各事業での機能強化や付加価値向上の取り組みに加え、欧米豪を中心に海外セールスを強化し、旺盛なインバウンド需要を獲得したことで、ADR(客室
平均単価)の上昇につながりました。当社は「企業の根幹は人であり、人材の育成が企業発展の基礎である」という経営指針のもと、従業員が働きがいと働きやすさを両立できる職場づくりを進めています。人材への投資や社内コミュニケーションの強化などが奏功し、従業員モチベーション調査のスコアは前回比+0.31ポイントの3.73ポイントとなり、2028年目標の3.75ポイントの達成に向け着実に前進しています。今後も、高いエンゲージメントを持つ従業員がいてこそ付加価値の高いサービスを提供できることを踏まえ、藤田観光ならではの体験価値を磨くとともに、DXを活用した生産性向上策を推進し、持続的な成長と企業価値の向上を図ってまいります。株主の皆さまにお
かれましては、今後も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
業績予想の修正について
好調に推移した上期の業績を踏まえ、通期の業績予想を修正いたしました。下期につきましては、受客状況を踏まえ据え置きとしております。グループ全体の通期業績予想は、売上高が前回予想から10億円増収の840億円、営業利益は12億円増益の132億円、経常利益は同じく12億円増益の128億円、親会社株主に帰属する当期純利益は10億円増益の125億円を見込んでおります。