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日本国内であれば、ホテル椿山荘東京やワシントンホテルをご利用いただいたことがなくても、その名前は聞いたことがあるという方は少なくないと思います。しかし、海外では、ほとんど知られていないのが現状です。人口減少時代に入り、今後、国内需要の大幅な上昇が期待しにくいことを考えると、海外から日本を訪れる方々の需要をどれだけ取り込めるかが重要であり、海外における知名度の向上は、さらなる成長を実現するための重要な課題の一つになっています。上海事務所もこの課題に取り組んでおり、私は日系企業に対する営業活動や知名度向上につながる対外広報活動に力を入れているところです。
とは言え、日系企業に勤めている方を対象とした営業では送客に結びつきにくいのが実情です。現地に駐在している日本人が帰国する場合は、自宅に泊まるのが普通ですし、ナショナルスタッフが日本へ出張する場合も、自社の社員の宿泊に多額の経費はかけられません。そのため、日系企業が海外でお付き合いしているお客様を視察や工場見学などのために日本へ招く際に、藤田観光の施設をご利用いただけるよう提案しています。日系企業の先にいるお客様に訴求できる企画を日系企業の担当者と一緒につくっていく営業といえばわかりやすいかもしれません。ときにはホテル椿山荘東京やWHG事業グループのセールス担当に中国をはじめとした海外へ出向いてもらい、現地企業向けの商談会を開くこともあります。一方、広報活動の内容は非常に幅広く、現地の日系企業数社と共同で日本文化などの情報発信をしたり、日本文化に触れるイベントを企画・実行したりしています。中国でも日本に興味を持つ人は非常に多く、このようなイベントはとても好評です。2017年12月に実施したイベントでは、風呂敷をホテル椿山荘東京に、利き酒用の日本酒を箱根小涌園 天悠に手配してもらうことで、さりげなく当社の施設をアピールしました。文化も考え方もビジネス習慣も異なるために戸惑うことや言葉の壁などもありますが、アイデアと行動力次第で、新しいことに挑戦できる環境は面白く、やりがいを感じています。


私は、海外トレーニー制度を活用して上海で半年間研修した後、本来であれば帰国する予定でしたが、上海で仕事を続けたいと志願し、現在も駐在員として働いています。理由は、中国のビジネススタイルが自分に合っていると感じたからです。現地では、効率性やスピード感を重視する傾向が強く、日本とは異なる仕事の進め方をします。お客様との連絡であってもSNSでやり取りしますし、チャットでアポイントをとることも珍しくありません。形式や作法よりも、ビジネスを先に進めることに重きを置く商習慣は、ある意味合理性が高く学ぶことが多いです。また、日系企業のお客様は日本から来ている駐在員なので、異国の地でともに頑張る仲間という一体感がある点も特徴の一つです。企業という枠を超えた交流も盛んで、新しいことを始めようとなったときも、協力し合う雰囲気が自然と醸成されていきます。
この感覚は、ホテルグレイスリー新宿にいた頃に似ていると感じています。私が勤務していた当時は開業したばかりで、従業員みんなでホテルを盛り上げていこうという活気に溢れ、新しいことにどんどん挑戦する雰囲気に満ちていました。ダイバーシティ推進担当になったときも、従業員140名の距離を縮めるために顔写真と名前や趣味、あだ名を張り出したり、ランダムで選んだ従業員が昼食を共にする「ランチミーティング」を開催したり。出てきたアイデアはすべて実行していきました。おかげで、全社報告会で金賞を受賞することもできました。あのときの勢いや熱気を上海でも再現して、海外における藤田観光の知名度向上に少しでも貢献していきたいと思っています。


現在、上海、ソウル、台北、バンコク、ジャカルタ、ヤンゴンに海外駐在事務所があり、現地における知名度向上施策の展開や日本国内の多様な宿泊ポートフォリオを最大限に活用した海外客の誘致を推進しています。また、2018年にソウルでホテルグレイスリーが開業するなど、新規事業の開拓にも取り組んでいます。


09:30
メール、予約手配確認
10:00
社内ミーティング、SNS配信記事作成や清算業務など
13:00
営業訪問
15:00
他社との打合せ
17:00
メール、予約手配確認、営業日報作成など
18:00
退社

2012年 4月
フォーシーズンズホテル椿山荘東京(現:ホテル椿山荘東京) バックヤード研修
1年かけて、ハウスキーピングや調理など、バックヤードの業務を経験。驚くほど多様な仕事があることと、それぞれの難しさや苦労を、身を持って学ぶ
2015年 4月
ホテルグレイスリー新宿 フロント
ホテルの開業を経験。マネージャーに昇格し、中途入社メンバーの教育などにも携わるようになる。この頃から海外で働きたいという思いが強くなってきた
2016年 11月
国際グループ 海外トレーニー研修参加
初めて尽くしの生活がスタートする。海外駐在はもちろん、中国語や中国文化、営業も広報業務も経験したことがなかったため、日々、新しい発見に溢れている


藤田観光の海外展開
藤田観光では、アジアを中心に海外ビジネスを積極的に拡大しており、2019年時点で、中国(上海)、韓国(ソウル)、台湾(台北)、インドネシア(ジャカルタ)に現地法人・駐在員事務所を展開しています。