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2020年03月26日

大阪三大夏祭りを楽しむ。
大阪市で開催される天王寺区愛染堂勝鬘院の「愛染まつり」、北区大阪天満宮の「天神祭」、住吉区住吉大社の「住吉祭」のことを「大阪三大夏祭り」や、「浪花三大夏祭」と呼ばれます。また、正確な規定がないため、「愛染まつり」の変わりに「いくたま夏祭り」を挙げる方もいらっしゃいますが、今回は、大阪市内の代表的な3つの夏祭り(愛染まつり、天神祭、住吉祭)をご紹介いたします。

▲藍染堂
「愛染まつり」は、約1400年もの間続いている日本で最も古い夏祭りで、無病息災を祈る祭事です。毎年6月30日から7月2日にかけて行われるため、多くの女性が浴衣を着て出かけ、「浴衣まつり」、「女の祭り」などとも言われています。御本尊の「愛染」と言う名称から、恋愛の神さまとしても知られていて、江戸時代には芸妓たちが、駕籠に乗って参詣したと言われています。
見所は、初日に愛染娘さんを駕籠に乗せ、若衆とともに「愛染さんじゃ、べっぴんさんじゃ、商売繁盛」と掛け声をかけながら練り歩く宝恵駕籠行列。7月1日には舞台上で、愛染娘さんの隠し芸なども披露されます。聖徳太子と深い関係があり、歴史的・文化的背景も鑑みながら、お楽しむことができます。

▲天神祭
京都の「祇園祭」、東京の「神田祭」と並んで、日本三大祭の一つに数えられる「天神祭」は、平安時代中期、大阪天満宮が建てられた翌々年の951年に行われた鉾流神事が斎行されたのが始まりと伝えられています。今年は、祭りの前夜祭として行われる宵宮が7月24日に行われ、7月25日に本宮が行われます。
本宮の夜は、大川に多くの船が行き交う船渡御が行われ、奉納花火が上がります。大川に映る約100隻の大船団の篝火や提灯灯り、約5000発の花火など、華麗で幻想的な光景は火と水の祭典とも呼ばれ、毎年130万人を超える動員数があります。他に鉾流神事や、陸渡御などの神事も行われます。

▲住吉神社
大阪の夏祭りを締めくくる「住吉祭」は、大阪中をお祓いする「お清め」の意義があり、 古くより「おはらい」とも言われていました。7月海の日に「神輿洗神事」、7月30日に「宵宮祭」、翌31日に無形文化財指定の「夏越祓神事」例大祭が行われ、そして8月1日には住吉大神の御神霊をお遷した神輿が行列を仕立て、 堺の宿院頓宮までお渡りする「神輿渡御」が行われます。3年に渡る修繕を経て2016年に復活した、重さ約2t、轅11m、大阪でも屈指の大神輿が反橋を渡る姿は必見です。毎年約200万人もの人が訪れます。
どれも、愛染さん、天神さん、住吉さんと愛称で呼ばれることが多いことから、「大阪の夏祭りは愛染さんで始まって住吉さんで終る」といわれ、「あい(愛)すみ(住)ません(天)」という言葉の語源となったという説もあります。初夏から夏にかけてお近くにお越しの際は、ぜひ見にいらしてください。
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