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2019年08月23日

福岡の伝統工芸品
地域によって、先人たちが残してくれた様々な伝統工芸品が受け継がれています。

福岡県には、「博多人形」、「博多織」、「久留米絣」、「小石原焼」、「上野焼」、「八女福島仏壇」、「八女提灯」の7つの国指定伝統的工芸品があります。今回は福岡市内に伝わる、「博多人形」と「博多織」を紹介いたします。
博多人形とは、約400年前から福岡市近郊の粘土を用いて作られている素焼きの土人形のことです。明治期に「博多人形」と呼ばれるようになり、1890年の第3回内国勧業博覧会と1900年のパリ万国博覧会に出品され話題になりました。きめ細やかな彫り込みと繊細な表情を持ち、土人形の極地ともいわれる美しさを秘めています。日本の代表的な人形として、国内のみならず海外にも輸出されています。

博多織とは、たくさんのたて糸に、細い糸を数本まとめ合わせた太いよこ糸を力強く打ち込んで作られる平織りの絹織物です。博多織で織った帯は、締め心地が良く、締めるときに品質が良い証の「キュッキュッ」という絹鳴りがします。760年ほど前に宋に渡った博多商人が現地で取得した技法に独自の意匠を加えて制作したのが始まりと言われており、今では日本三大織物の一つに数えられています。
福岡には、神社巡りや福岡タワーなどの人気の観光地を訪れるほかに、「博多人形の絵付け」や「博多織体験」など、工芸品制作の体験ができる施設もあります。伝統工芸品に触れ、ちょっとディープに新たな福岡を発見する旅に出かけてみてはいかがでしょうか。