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2020年02月25日
江戸三大祭り
東京下町地区では、春から夏にかけて数多くのお祭りが開催されます。中でも、「江戸三大祭り」は、江戸時代から続く、東京の代表的なお祭りとして知られています。「江戸三大祭り」と言っても、正確に定められている訳ではないため、地域や各々によって多少違うことがあります。今回は一般的な三つのお祭り(山王祭、神田祭、深川祭)をご紹介します。
「山王祭」とは、東京都千代田区にある日枝神社の祭礼のことで、神田祭とともに天下祭の一つと呼ばれています。日枝神社は、1590年の徳川家康公が江戸城入城して以来、将軍家の産土神として、江戸300年を通じて崇敬されてきた神社です。
大祭である山王祭の見所は、御鳳輦二基・宮神輿一基・山車五基が、王朝装束に身なりを整えた氏子青年などの奉仕により、皇居、東京駅周辺、日本橋、銀座の氏子地区を巡る神幸祭(6月予定)。総勢500人もの王朝装束をまとった行列が巡行するさまは、まさに現代の王朝絵巻で、圧巻の一言です。神幸祭がある本祭りは、神田祭と隔年で開催されるため、2年に1度の開催になり、今年がその年に当たります。
「神田祭」とは、東京都千代田区の神田明神で行われる祭礼のことで、京都の「祇園祭」、大阪の「天神祭」と共に日本の三大祭りの一つにも数えられています。見所は、近代的な街並みを、平安時代の衣装をまとった500人ほどの行列で巡る神幸祭。山王祭同様の見ごたえがあります。
また、108ある氏子の町会から、200を超えるお神輿が町中を練り歩き、秋葉原を訪れている観光客の方々を驚かせます。特に、社に練り込む宮入は、担ぎ手の激しさや熱気を肌で感じることができます。神幸祭や神輿の出る本祭りは、山王祭と隔年で開催されるため、神田祭は来年の5月中旬の開催になります。
「深川祭」とは、東京都江東区の富岡八幡宮の祭礼で、江戸幕府の命により祭りが行われたことが起源と言われています。江戸期には、祭り中に永代橋に多数の人が押し入ったことで、橋を崩落させたと言われるほど人気がありました。
例大祭は毎年8月15日前後に行われ、暑さ避けに水を掛けることから別名「水掛け祭」とも呼ばれています。担ぎ手に水をかける「水掛け」であれば、どなたでも参加ができます。宮入り・宮出しでは、各町の氏子が「わっしょい」の掛け声と共に町神輿を担いで深川各町会を巡ります。また、3年に1度、八幡宮の御鳳輦が渡御を行う本祭りが開催され、今年がその年に当たります。
その他、東京下町地域では伝統的なお祭りが目白押しです。
浅草の「三社祭(5月15日~17日.)」、浅草橋の「鳥越祭り(毎年6月9日に近い土日に開催)」、上野の「下谷神社大祭(5月中旬頃)」などは大きなお神輿が出ることで有名で、毎年たくさんの担ぎ手が楽しみにしています。見るだけでも迫力がありますので、期間中近くにお越しの際は、ぜひ一度ご覧ください。
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