2020年11月10日
その他
歴史と名園の宿「箱根小涌園 三河屋旅館」が10月2日に開業しました。
藤田観光は、小涌谷の高台に佇む明治16年創業の老舗 三河屋旅館を引き継ぎ、新たに「箱根小涌園 三河屋旅館」として10月2日に開業いたしました。
三河屋旅館は創業以来約140年の長い歳月を重ねた、歴史と四季折々の名園をお楽しみいただける旅館です。古人の心の風景を残す佇まいの本館は、ノスタルジックな雰囲気が色濃く漂い、大正期のままの面影を留めています。また、ガラス窓の装飾や空気抜きの引き窓のデザインなど、細部に宿るこだわりにまで、遊び心が詰まっています。悠久の時を過ごしてきた唐破風入母屋造りの玄関と画家・竹下夢二、歌人・与謝野鉄幹、晶子夫妻、中国革命の父・孫文が泊まった本館の建築美は国登録有形文化財に指定されており、孫文が宿泊した客室では、鴨居にかけられた孫文直筆の書が飾られています。
道路を挟み隣接する蓬莱園は、約1万6千平方メートルの広大な敷地を持ち、大正のはじめ三河屋旅館の創業者・榎本恭三が開いた庭園で、ツツジの名所として知られています。
東京の大久保からツツジを移植したのがはじまりで、毎年4月下旬～5月中旬には、約40種類約3万株のツツジの花が咲き誇ります。春は桜も見られ、秋は紅葉も非常に美しく、名園として愛され続けています。
ご宿泊の際にお散歩で名園をお楽しみいただくのはもちろんのこと、バー＆ラウンジからも眼下に広がる蓬莱園と箱根連山をご覧いただけます。歴史を引き継いだ、心洗われるような情景をぜひ館内外からお楽しみください。
開業にあたり「箱根小涌園 三河屋旅館」では、建物の外観はそのままにして、防音・断熱効果の向上や水回りの改修、ご年配の方や外国人も使いやすいベッドスタイルへの変更や新たな名物料理など、新しい魅力と快適な滞在を提供いたします。大正より時が止まったような空間で、しばしの時間旅行をご堪能ください。
「箱根小涌園 三河屋旅館」10月2日開業（神奈川県足柄下郡）
