2019年03月19日

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ただいま下田海中水族館において、ちょっとレアな深海ガニ「コフキエゾイバラガニ」を展示しています。

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桜の名所をたくさんかかえる「伊豆半島」の西側にある駿河湾は、最深部の水深が約2500メートルにまで達し、日本で最も深い湾として知られています。約60万年前にフィリピン海プレートに乗った火山島であった「伊豆半島」が、本州に衝突したことで誕生し、ちょうどフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界に当たり、その北端部である駿河トラフが湾の南北に通るために深度がある地形になりました。

 

港のすぐ近くが深海になっているこの地では、多くの深海の生き物が水揚げされています。図鑑にも載っていないような奇抜な姿をした深海魚を身近に感じることができるのも駿河湾の特徴です。

そんな駿河湾でカニかご漁を行っている漁師さんが、深海カニ「コフキエゾイバラガニ」を捕獲しました。その後、体験型水族館「下田海中水族館」に搬入され、2月28日より展示をしております。こちらのカニはとても珍しく、捕獲例が少なく、2018年の時点で展示している水族館(※1)はないほどレアな品種です。ぜひ観賞しにお越しください。

 

今年1月26日伊豆縦貫自動車道 天城北道路(大平IC~月ヶ瀬IC間の5.1km)の開通により、下田や南伊豆方面までの時間がぐっと近くなりました。早咲きの桜「河津桜」は見頃を過ぎてしまいましたが、ソメイヨシノは3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。また、数百種類の品種の桜を見ることができるのも伊豆の魅力の一つですので、お花見と合わせて、春休みの計画にいかがでしょうか。

 

※1.JAZA2018年飼育動物報告一覧調べ

※展示生物は予告無く変更することがあります。

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ちょっとレアな深海ガニの展示 “コフキエゾイバラガニ”

(下田海中水族館:静岡県下田市)