2016年06月10日
プラン・イベント
北原白秋が感じた、カステラの季節。
「桐の花とカステラの時季となつた。」

これは、北原白秋が1913年に発表した初めての歌集、「桐の花」の冒頭です。
この後、「~桐の花の淡紫色とその暖味のある新しい黄色さとがよく調和して、晩春と初夏とのやはらかい気息のアレンヂメントをしみじみと感ぜしめる。」と続きます。
この歌集を読んだとき、北原白秋は桐の花とカステラのコントラストに初夏の趣を感じ取ったのだと、私は感じました。
確かに、あの「さばさしてどこか手さはりの渋いカステラ」は、梅雨の時期に少ししっとりすると、食べやすくなるかもしれません。
言われてみると、色彩といい、食感といい、初夏の食べ物のような感じがしてきます。
北原白秋は少年時代、福岡県の柳川で育ちました。柳川は当時物流の最先端にあって、船を使って長崎から、文明開化の象徴だったカステラが運ばれてきたそうです。
何気なく食べているカステラも、その頃は文学の題材になりうる食べ物だったのですね。
日本でのカステラの総本山と言えば観光でも有名な長崎。
長崎には数多くの老舗カステラ店があります。
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