• 夢旅1

    下田海中水族館で叶える
    「将来の夢である飼育員の
    体験がしたい!」

    7つの夢の第一弾、8月23日~24日に実施した、下田海中水族館で叶える「将来の夢である飼育員体験がしたい!」の様子をお届けします。

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    応募してくれた人

    ご応募いただいたのは、東京都にお住まいの高校2年生、石井さん(左写真)。幼い頃に下田海中水族館を訪れたことがきっかけで海の世界に興味を持ち、飼育員になるという夢を抱いたそうです。下校途中にSNSを見ていた際、インスタグラムのストーリーで本企画を知り、応募してくださいました。
    今回は、石井さんの夢をずっと応援されてきたご家族(右写真)も下田海中水族館にご招待!8月23日からの1泊2日のプログラムを通じて、石井さんの夢をサポートします。

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    ▲石井さん
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    ▲石井さんのご家族

    プログラムスケジュール

    今回のプログラムは、下田海中水族館の総支配人はじめ、スタッフ総出で考案いたしました。
    石井さんには「飼育員として働く」ことをよりリアルに体験していただくため、調餌(ちょうじ・餌を準備すること)や給餌(きゅうじ・餌を与えること)、水槽の掃除など、裏方の仕事にも挑戦していただきました。
    石井さんは最初こそ緊張されている様子でしたが、スタッフと一緒に昼食を取ったり業務をこなすうちに少しずつ打ち解け、初日のプログラムが終わる頃には生き生きと仕事に取り組む姿が見られました。その真剣な眼差しがとても印象的でした。
    また、ご家族には水族館を存分に楽しんでいただけるよう、カヤックに乗ってイルカたちと一緒に水族館の入り江を巡ったり、水上から目の前でイルカショーを観賞できる「ドルフィンカヤック」をご体験いただきました。

    初日

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    下田海中水族館バックヤードツアー

    展示水槽の裏側や「魚ラボ」(治療中の生物や展示待ちの生物がいるバックヤード施設)を見学しました。水族館の存在意義や活動についてのレクチャーを受けながら、普段はなかなか見ることのできない水族館の裏側を知ることができました。

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    ウミガメの調餌、給餌

    魚ラボで飼育しているウミガメ(成体1頭、子ガメ2匹)に餌を準備しました。先輩従業員からエプロンの付け方、水道の使い方、餌の捌き方を教わり、実際に給餌にも挑戦。石井さんからは「毎日これをやるのは結構大変ですね!」とのコメントもいただきました。

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    ウミガメ水槽の掃除

    浅川課長からウミガメについての講義を受けた後、下田海中水族館の玄関でお客さまを最初にお迎えする「ウミガメ池」の掃除を行いました。この水槽にはアオウミガメとアカウミガメがそれぞれ1頭ずつ暮らしており、体重は各100kgを超えます。
    水槽の水を抜き、デッキブラシで底面、ウミガメについたコケをゴシゴシきれいにしました。ちょうど閉園の時間と重なり、気づくと水槽の周りは一般のお客さまがいっぱいに。多くの人に見守られながら、飼育員デビュー初日を無事に終えました。

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    地元メディアからのインタビューも!

    初日にはなんとテレビ静岡の取材を受けることができました!夜のニュースコーナーで、石井さんの様子や水族館の様子、石井さんとそのお母さまのインタビューが放送されました。

    石井さんのコメント

    「実際にはイメージしていたよりも、力仕事が多くて大変だなと思いました。でも、すごく楽しかったです。」

    石井さんのお母さまのコメント

    「家では決して見られない真剣な顔が見て感動しました。」

    伊東小涌園の宿泊で疲れを取ったら、いよいよ2日目です。
    2日目はより本格的な飼育員の仕事を体験していただきました。

    2日目

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    イルカの調餌、給餌、サイン体験と日誌の記入

    イルカの調餌作業は、飼育員がそれぞれのイルカの一日に必要な魚の量を測りながら、魚を食べやすい大きさに包丁で切るところから始まります。イルカの体調を確認しながら給餌量を調整したり、必要に応じて薬を与えることもあり、まさに飼育員のリアルな仕事の一端を体験することができました。
    石井さんも、飼育員の話にしっかりと耳を傾けながら、真剣に作業に取り組んでいました。最初は生の魚や包丁の扱いに少し戸惑っている様子でしたが、終わる頃には手つきも慣れ、スピードもぐんとアップ!その後、実際にイルカに餌をやり、その時の様子などを日誌に記入します。
    作業の様子をお母さまにお伝えすると、「これからは魚を切る料理のお手伝いもお願いできるかも♪」と、嬉しそうに話していらっしゃいました。

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    魚ラボの生物とサメの調餌、給餌

    イルカよりも小さいサイズの魚を、さらに食べやすい大きさにカットしてから給餌を行います。生の魚や包丁の扱いにもすっかり慣れ、まるで本物の飼育員のように作業に溶け込んでいる姿がとても微笑ましく感じられました。1日目から一緒に作業している先輩従業員とも息がぴったりで、チームワークも抜群でした。

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    アクアドームぺリー号の大水槽に潜って給餌

    潜水のインストラクターからレクチャーを受けた後、いよいよ一緒に水中へ。水槽の底に到着して餌を出すと、あっという間に魚たちに囲まれ、姿が見えなくなるほどの大迫力!その様子を水槽の外から見ていたご家族からは、思わず歓声が上がっていました。

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    マリンスタジアムにてミニショー

    夢の締めくくりを飾るのは、「イルカとのミニショー」です!観客席でご家族が見守るなか、ホイッスルと手を使ってイルカと心を通わせ、いくつもの技を披露。客席からは自然と笑顔があふれ、温かい空気に包まれていました。

    プログラムを終えて

    全プログラム終了後、以下のようなメールをいただきました。

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    石井さんより

    お忙しい中、貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。
    飼育員の先輩方からとてもリアルな水族館のお話を聞くことができ、将来をイメージしながら楽しく飼育体験をすることができました。今回の体験を糧にこれからも夢に向かって頑張っていきたいと思います。
    改めて今回はありがとうございました。

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    石井さんのお母さまより

    2日間、夢のような時間をありがとうございました。
    幼い頃から生き物が大好きで、揺らぐ事なく「水族館の飼育員さんになりたい」と夢を持つ息子には本当に夢のような時間だったと思います。そんな息子の姿を見ることができた私達にとっても夢のような時間でした。
    皆さまにあたたかく迎え入れていただき、「新米飼育員さん」としてご指導いただき、2日間様々な経験をさせていただき…そしてショーやセレモニーの場まで作っていただき…感謝の気持ちでいっぱいです。

    息子から「企画に選んでいただいた」と聞いた時は、まず、応募した事自体に驚きましたが…
    (水族館から伊豆急下田の)駅まで送っていただく車中での会話の中で浅川課長さまから「今回、自分で行動をおこして(応募して)、自分で夢に手をつけて、自分で夢を近づけたわけだから…これからも自分で考えて動いて夢をつかむために(進んで行ってね)」という旨のお話があり、それがとても心に残りました。
    息子の心にも響いているようで「まず行動!」と掛け声をかけて取り組む姿がなんとも微笑ましいです(笑)
    皆さまにはこのような素敵な機会をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
    まだまだ暑い日が続きますのでお身体に気をつけて…このあとに続く素敵な夢たちも素敵に叶っていきますように

    「あなたの夢叶えます~7つの夢旅~」事務局スタッフより一言

    私たち事務局スタッフにとっても、石井さんが仕事に向き合う誠実さや姿勢は大変刺激的でした。2日間の仕事をやり切った後、「僕の夢は飼育員になることです」と力強く宣言された姿は、本当にかっこよかったです。
    本当にありがとうございました!