ホテル・客室サービス

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一人ひとりのお客様に寄り添う、最高水準の客室を目指して

ホテル椿山荘東京への
お客様の印象を左右する仕事

私が客室サービス課に配属後、最初に携わったのはゲストリクエストランナー業務でした。ゲストリクエストランナー業務とは、お客様からのリクエストに応じて、客室備品をお届けする等の対応を行う仕事です。日本で上質なおもてなしを学びたいと願っていた私にとって、お客様からの様々なリクエストにお応えするこの業務は、最高の成長の機会だと思いました。私が常に心がけているのはプラスαのサービスです。たとえばある日、ロングステイ(長期宿泊)のお客様から賜ったリクエストはアイス(氷)でした。お話を伺うと風邪気味とのことで、私はアイスにプラスして冷却シートや体温計などをお持ちしました。すると翌日、体調を回復されたお客様に感謝され、親密に接してくれるようになりました。以来、当ホテルにご宿泊される際は毎回、「ネウパネさんいますか?」とリクエストで部屋に呼んでくださいます。このように“マイゲスト”と呼べるお客様が増えていくことに大きな喜びを感じてきました。

その後、現在のスーパーバイザー業務を任されることになったのですが、当初はどこにやりがいを見出せばよいかと不安になりました(苦笑)。というのも、その仕事は、清掃した部屋のチェック、ルームアテンダントへの指示、部屋のメンテナンス依頼を行うことがメインであり、お客様との接点が少ないからです。ところが、取り組み始めるとすぐに、これほど奥深くて楽しい仕事はないと気づきました。ホテル椿山荘東京は、最上級の客室づくりをミッションとしています。部屋のソファの向き、アメニティの準備などに至るまで、お客様一人ひとりに合わせた空間づくりを徹底し、壁紙の傷、埃、カーペットのシミなど、少しでも部屋に不備があれば施設管理担当にメンテナンスを依頼します。また、その部屋のクオリティが当ホテルの基準に満たないと判断した場合は販売自体を中止します。さらに、当ホテルは客室タイプのバリエーションも多く、カテゴリごとに備品の位置などのチェックポイントが異なります。それらをすべて頭にたたき込み、清掃後に細かいチェックを行ってはじめてクオリティが担保されるのです。スーパーバイザーの最終チェックが甘ければ、お客様に当ホテルが目指す最上級の客室を提供できませんし、最悪の場合クレームにつながってしまうこともあります。それはすなわち、お客様の当ホテルへの印象に直結します。このホテルのイメージを左右する仕事であるという事実に、仕事の醍醐味があると思います。

ホテルのクオリティを
最高の形にして届けるために

スーパーバイザー業務に携わっていると、日本のおもてなしの真髄に触れることができます。私が最も感銘を受けたのは、一度宿泊されたお客様のリクエストや嗜好などを全て記録し、その方が再び宿泊された際に、あらかじめそのお客様が求める客室を準備しておくこと。たとえば、前回宿泊されたとき、ソファの位置やベッドのレイアウトを指定されたお客様なら、今回も同じ位置にしておく。また、前回、加湿器を求められていたら、依頼がなくとも用意しておく。さらに、テレビのチャンネルのセット、毛布の枚数、照明のセットなど様々なリクエストにお応えしています。一方、スーパーバイザーの仕事はお客様のチェックイン前に完了するのが必須なため、スピードも求められます。お客様が多い日は、短時間で80もの部屋をチェックしなければならないこともあります。しかし、どんな場合であってもチェックの質を落とすわけにはいきません。そこで重要になるのが、清掃担当の方々への指示や依頼の仕方です。「このお客様はチェックインが早いので、◯◯時までに清掃を済ませてください」などとマネジメントをしながら、時間内に全ての部屋を仕上げていきます。計画性と判断力が日常的に求められる難しい仕事です。しかし、細心の注意を払いながら、お客様に合わせた客室をつくりあげると、そこに込められた想いにお客様は気づいてくれます。お客様をアテンドする従業員から、客室に対するお褒めの言葉を伝えてもらう度に、達成感を感じています。

今後の私のビジョンは、ホテルに関する様々な経験をし、スキルの幅を広げること。その中でも、ホテルの顔である「フロント」で接客することへの憧れもあり、挑戦できたらと思っています。同じところにとどまらず、新しいことにチャレンジして、もっともっとスキルアップしていきたい。それが私の目標です。

「ホテル椿山荘東京」
客室サービス課の仕事

客室サービス課の仕事には、ゲストリクエストランナー業務とスーパーバイザー業務があります。ゲストリクエストランナー業務は、お客様からのリクエストに応じて、客室備品サービスの対応、ランドリーサービス対応など、接客業務を行うこと。スーパーバイザー業務は、清掃した部屋のチェック、ルームアテンダントへの指示、部屋のメンテナンス依頼を行うことです。そのミッションは、お客様にホテル椿山荘東京の客室を、最高の水準で堪能していただくことです。

1日の仕事の流れ

  • 9:00

    出社。コンタクト履歴(前日宿泊のお客様に関する全ての情報)とメールの確認

  • 10:00

    スーパーバイザーシート確認。マネージャーから引継ぎを受ける

  • 11:00

    客室状態の確認。不具合などがあれば、清掃担当、施設管理担当への指示などを行う

  • 15:00

    客室の準備を完了させた後、滞在清掃(宿泊中の部屋の清掃)の確認をする

  • 17:30

    夜勤へ業務の引き継ぎを行い、退社

キャリア

  • 2018年 4月

    新入社員研修

    社会人としてのマナーと自社について、講義などを通して学ぶ

  • 2018年 5月

    ホテル椿山荘東京に配属
    ゲストリクエストランナー担当

    客室にある備品、部屋タイプ、手配備品、フォーブス(ラグジュアリーホテルの格付けを行う専門誌)ベースの接客を学ぶ

  • 2018年 8月

    ベル担当

    ホテルの基本的なことを学びながら、ベルの仕事を知る。お客様との会話を通じて信頼関係を育む楽しさを経験

  • 2019年 4月

    スーパーバイザー担当

    客室の清掃チェック、客室メンテナンス、VIPの部屋の仕上げなどを学ぶ

トピック

「フォーブス」の5つ星を目指して

世界で最も信頼されるラグジュアリーホテルの格付けを行っているのが、フォーブストラベルガイド。施設からサービス、食事に至るまで90もの評価項目を有し、それぞれを評価し、総合的にホテルの評価を行なっています。4つ星、5つ星に選出されるホテルはごくわずか。ホテル椿山荘東京は、東京で4つ星を得た14のホテルの中の一つです。今、当ホテルでは5つ星獲得を目指して、従業員一丸となって、フォーブスベースのサービスの実現に挑んでいます。

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